7)咲と共に「第二の人生」を過ごして

                    チワワの咲, 一緒に過ごす, 第二の人生

咲と一緒に暮らして10年以上になりますが、きっかけは別としても、私の「第二の人生」の中で、咲は大事な役割を果たしてくれています。家で一人で仕事をしていると、時々社会と断絶していて不安になることもありますが、咲が近くにいれば、元気になれます。いつもそばにいて甘えてきますが、咲のおかげで随分気持ちを癒されました。

  会社員と違って、1人で仕事をするのは、通勤はないし、余計な人と会ったり、話をしたり、余分な事をしなくてよいので非常に楽ですが、一方で、以前と比べるとヒトと接する機会が少なくなって孤独感を感じたり、社会から疎外された感じを受けたり、情報量が偏ったりするデメリットもあるので、耐えられない方もいると思います。

  私自身は、出来るだけ社会と関わって、社会に貢献することを願っていますが、定年退職後の「第二の人生」をどう過ごすか決める際には、結局は本人(家族)がどうするのが一番良いかを考えて決めればよいことだと思います。古代ローマ時代の詩人ホラティウスの詩にある carpe diem (今という時間を大切に使う、今を生きる)が意味する事、また、自分が存在する時代・環境の中で、自分がどう考え、どのように生きたかにしか意味はないという事を考えあわせて、結論を出すのが良いと思います。

  私の「第二の人生」は、咲を大事に育て、家で仕事をして社会に貢献する道を選びましたが、その選択は間違ってなかったと思っています(結果がどうなろうと、それは自分の責任です)。納得のいく生活が出来ています。

  しかし、咲は、我々老夫婦に癒しを与えてくれているだけでなく、寂しい老後の生活に楽しさを与えてくれ、家族の一員になってくれています。ただ、もっと、若い人の所に、飼われていたら、子供たちともっと遊んだり、外で動き回ったり、違った楽しい生活がおくれたかもしれないので、この家に来て咲は幸せなんだろうかと、たびたび思う事があります。ご飯を食べたり、散歩にたまに行ったり、家の中でボール遊びで運動をして遊ぶ位で、後は寝ていることが多いのを見ていると、そう考えてしまいます。可哀そうなことをしたかもしれません。

  その分は、大切に世話をして、大事に扱って満足してもらうようにしたいと思っています。病気にならないように注意して長生きしてもらうようにするつもりです。これからも、咲と一緒にゆったりと暮らしたいと思います。

                    チワワの咲, 一緒に過ごす, 第二の人生