1)チワワチョコタンの咲(サキ)との出会い

                   チワワの咲, 一緒に過ごす, 第二の人生

 子供のころ、家で雑種犬の「チビ」という名前のイヌを飼っていて、いつも一緒に楽しく遊んでいました。チビは、交通事故で後ろの片足が不自由でしたが、元気に走っていました。しかし、ある日老犬という事もあって、雷が鳴っていた夜に、ショックが原因であっけなく逝ってしまいました。それ以来、生き物は自分よりも先に亡くなるので、ペットを飼いたいという気持ちは全く起きませんでした。また、大人になって、住んでいた住居がペットを飼えない所であったこともあり、長いことイヌと一緒に暮らす生活は考えたこともありませんでした。

 それから何十年という長い時間が経過しました。今から数年前に引越しをして、新しい住居に移りましたが、そこではペットを飼っても良いことになっていました。定年退職を機に、「第二の人生」をどう生きるか考えている最中でしたが、連れ合いが自分達には子供がいないので、ペットを飼ってみたいと言う話があり、結局飼う事になりました。まだ、この先、どうするか決めかねていましたので、予想外の展開でした。

 動物を買うのは初めてなので、イヌを飼うための本を何冊も買って読み、ケージやベッド等、どんなものが必要になるのか、どんな手続きが必要なのか等、準備をするのに、相当な時間を使った記憶があります。毎週休みの日には、近くの、ペットショップに行って、どの犬種がいいか見て回り、同時にイヌを迎えるのに必要なものを揃えるようになっていました。

 ある日、そのペットショップの関連施設のネットを見ていて、可愛い子がいたので、この子はどうだろうかと話したところ、連れ合いも気に入ってくれて、ペットショップで、いわゆるお見合いをすることになりました。当日、実際その子と会ってみたところ、ネット越しに見たより、可愛かったし、直ぐに我々に懐いてくれて、離れようとしても、なかなか離れようとせずにくっついてきたこともあって、即購入することにしました。

 それが、今のチワワチョコタンの咲(サキ)で、当時は生後2ヶ月、500g位の小さな雌の子で、踏ん付けないか心配したものです。あまりにも小さいので、健やかに大きく花が開くように(育つように)「咲」と名付けました。これが、咲と出会うことになったいきさつですが、この先、我々にとって大事な存在となり、家族の一員になることは、まだ意識していませんでした。

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